医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

アリセプトと同じ轍を踏む高額薬価「レカネマブ」の承認

第190回

鳥集徹

2023年9月15日号

 8月21日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会が、エーザイと米バイオジェンが共同開発した早期アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)の承認を了承した。  レカネマブの薬価は中央社会保険医療協議会の議論を経て、年内に決まる予定だが、米国でエーザイが設定した販売価格は1人あたり、年約380万円(2万6000ドル)。日本ではそれを下回りそうだが、それでも200万~300万円前後になる見込みと報じられている(「エーザイ新薬、認知症の負担減に一歩年内にも薬価算定」日本経済新聞23年8月21日)。  新聞やテレビの報道では、約1800人が参加した治験で、「偽薬と比べて記憶力や判断力などの程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられた」「(原因タンパクである)アミロイドβを取り除き、病気の進行を遅らせる効果が期待される」などと伝え...  8月21日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会が、エーザイと米バイオジェンが共同開発した早期アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)の承認を了承した。  レカネマブの薬価は中央社会保険医療協議会の議論を経て、年内に決まる予定だが、米国でエーザイが設定した販売価格は1人あたり、年約380万円(2万6000ドル)。日本ではそれを下回りそうだが、それでも200万~300万円前後になる見込みと報じられている(「エーザイ新薬、認知症の負担減に一歩年内にも薬価算定」日本経済新聞23年8月21日)。  新聞やテレビの報道では、約1800人が参加した治験で、「偽薬と比べて記憶力や判断力などの程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられた」「(原因タンパクである)アミロイドβを取り除き、病気の進行を遅らせる効果が期待される」などと伝えられ

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