救急漢方薬、十分な存在感 | 医薬経済オンライン

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救急漢方薬、十分な存在感

2023年9月15日号

　漢方薬に対する一般的認識として、効果はマイルドで、いわば遅効性薬剤と思っていた。だがあにはからんや超速効性のものもいくつかあって、とくに昨今入荷が心配されている代表的な漢方薬として「芍薬甘草湯」の存在を知った。筋痙攣を緩和するため、熱中症で緊急搬送されたとき大変重宝された。さらには、尿路結石に対しても、著名な非ステロイド性抗炎症薬を抑えてガイドラインの推奨薬となった。　こんな重要な薬が入手困難で救急外来にて患者が激痛で悶絶するなどという光景は絶対あってはならない。　救急漢方薬の特異的活用法として、夜泣きはその対処が極めて面倒だが、西洋薬にはない。だが漢方薬にはいくつもおすすめがある。　また、頑固な便秘で苦しみ、夜間飛び込みのケースとか、戦国時代に考案された西洋薬にはない打撲治療薬もあったりして、利用価値は十分ある。　出荷調整が3年経過し... 　漢方薬に対する一般的認識として、効果はマイルドで、いわば遅効性薬剤と思っていた。だがあにはからんや超速効性のものもいくつかあって、とくに昨今入荷が心配されている代表的な漢方薬として「芍薬甘草湯」の存在を知った。筋痙攣を緩和するため、熱中症で緊急搬送されたとき大変重宝された。さらには、尿路結石に対しても、著名な非ステロイド性抗炎症薬を抑えてガイドラインの推奨薬となった。　こんな重要な薬が入手困難で救急外来にて患者が激痛で悶絶するなどという光景は絶対あってはならない。　救急漢方薬の特異的活用法として、夜泣きはその対処が極めて面倒だが、西洋薬にはない。だが漢方薬にはいくつもおすすめがある。　また、頑固な便秘で苦しみ、夜間飛び込みのケースとか、戦国時代に考案された西洋薬にはない打撲治療薬もあったりして、利用価値は十分ある。　出荷調整が3年経過して

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