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薬価キーワード ざっくり解説!

費用対効果評価による価格調整

第25回 加算召し上げ判定装置

2023年10月1日号

 果たしてこの説明でわかるだろうか?医薬品や医療機器を対象とした、日本の費用対効果評価制度は「費用対効果評価の結果により、価格調整を行う仕組み」だ。今回は制度そのものの詳細な説明は省き、議論のポイントになっている「価格調整」に的を絞って解説する。製薬企業側の視点で言えば、獲得した薬価制度上の加算の「召し上げ判定装置」と化していることが問題視されている。  日本の費用対効果評価制度は、16年4月からの試行的導入を経て、19年4月から本格運用された。評価結果を保険償還の可否の判断に用いるのではなく、いったん決めた薬価について、事後の価格調整に用いているのが大きな特徴だ。欧米の先進諸国を見渡しても、こうした活用方法をとっている国は存在せず、日本独自の制度と言える。ただ、あくまでも、薬価・材料価格制度を「補完」するものという建付けで、価格調...  果たしてこの説明でわかるだろうか?医薬品や医療機器を対象とした、日本の費用対効果評価制度は「費用対効果評価の結果により、価格調整を行う仕組み」だ。今回は制度そのものの詳細な説明は省き、議論のポイントになっている「価格調整」に的を絞って解説する。製薬企業側の視点で言えば、獲得した薬価制度上の加算の「召し上げ判定装置」と化していることが問題視されている。  日本の費用対効果評価制度は、16年4月からの試行的導入を経て、19年4月から本格運用された。評価結果を保険償還の可否の判断に用いるのではなく、いったん決めた薬価について、事後の価格調整に用いているのが大きな特徴だ。欧米の先進諸国を見渡しても、こうした活用方法をとっている国は存在せず、日本独自の制度と言える。ただ、あくまでも、薬価・材料価格制度を「補完」するものという建付けで、価格調整

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