医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

新型コロナワクチン「秋接種」 メディアの論調変わる兆し

第191回

鳥集徹

2023年10月1日号

 新型コロナウイルスワクチンに対するメディアの論調が変わってきた。9月18日、日本経済新聞が「ワクチン秋接種は熟慮の上で」という社説を掲載した。  9月20日には、新型コロナワクチンの秋開始接種が始まった。今回の接種に使われるのは、オミクロン株から派生した「XBB」に対応したワクチンで、65歳以上の高齢者、医療・介護従事者、基礎疾患を持つ人を対象とした春開始接種(5~8月)と異なり、全世代が対象とされている。  これに対し、日経の社説は「重症化しやすい高齢者らは接種するのが望ましい」としながらも、「一方で65歳未満の健康な人が打つメリットは従来より小さくなった。感染・発症を抑える効果は長続きしない。一定の割合で副作用も伴う」と書いている。これまで政府と論調を合せるかのように「メリットがデメリットを上回る」として、どの世代にも闇雲に...  新型コロナウイルスワクチンに対するメディアの論調が変わってきた。9月18日、日本経済新聞が「ワクチン秋接種は熟慮の上で」という社説を掲載した。  9月20日には、新型コロナワクチンの秋開始接種が始まった。今回の接種に使われるのは、オミクロン株から派生した「XBB」に対応したワクチンで、65歳以上の高齢者、医療・介護従事者、基礎疾患を持つ人を対象とした春開始接種(5~8月)と異なり、全世代が対象とされている。  これに対し、日経の社説は「重症化しやすい高齢者らは接種するのが望ましい」としながらも、「一方で65歳未満の健康な人が打つメリットは従来より小さくなった。感染・発症を抑える効果は長続きしない。一定の割合で副作用も伴う」と書いている。これまで政府と論調を合せるかのように「メリットがデメリットを上回る」として、どの世代にも闇雲に接

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