最適解を模索する製薬業界の「出社論争」
「オフィスに来ない」社員に悩む人事部
2023年10月15日号
製薬業界で在宅勤務やリモート勤務からオフィス勤務への「揺り戻し」が起こっている。新型コロナウイルス感染症のワクチンや新薬を開発してきた製薬企業は、率先して感染防止を徹底するため、会社を挙げて在宅勤務などの普及を進めてきた。国内最大手の武田薬品は、日本で流行の兆しが見え始めた20年2月には逸早く在宅勤務への移行を打ち出した。他業界も追随する「お手本」を示した。感染症の怖さを良く知る製薬業界ゆえの素早い判断だったと言える。
しかし、そんな製薬業界でも、5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられると、出社を求める動きが出てきた。
ファイザーの日本法人は5月以降、在宅勤務制度を維持しつつも、出社を「促す」方針に転換。ある欧州系の製薬企業も、「経営層から強制ではないが、な...
製薬業界で在宅勤務やリモート勤務からオフィス勤務への「揺り戻し」が起こっている。新型コロナウイルス感染症のワクチンや新薬を開発してきた製薬企業は、率先して感染防止を徹底するため、会社を挙げて在宅勤務などの普及を進めてきた。国内最大手の武田薬品は、日本で流行の兆しが見え始めた20年2月には逸早く在宅勤務への移行を打ち出した。他業界も追随する「お手本」を示した。感染症の怖さを良く知る製薬業界ゆえの素早い判断だったと言える。
しかし、そんな製薬業界でも、5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられると、出社を求める動きが出てきた。
ファイザーの日本法人は5月以降、在宅勤務制度を維持しつつも、出社を「促す」方針に転換。ある欧州系の製薬企業も、「経営層から強制ではないが、なるべ
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録