医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医工連携

歯のエナメル質を白く再生

医工連携の実践者101 本津茂樹 近畿大学名誉教授

2023年10月15日号

 歯の白さと聞いた瞬間に「芸能人は歯が命」という歯磨き剤のCMコピーが思い浮かび、そこから歯冠表面を覆うエナメル質の構成成分ハイドロキシアパタイト(以下HApと表記)まで一気に想起する年齢層の方も少なくないのではなかろうか。  エナメル質の主成分であるHApの1分子にはカルシウム原子が5個、リン酸基が3個含まれる。歯の表面では日々、食後など酸性状態でこれらが溶け出す「脱灰」と、唾液による酸の中和で、これらが戻ってHApに再構築される「再石灰化」とを繰り返している。  このエナメル質が欠けてしまった場合、再石灰化ではとても修復できない。人工的にどうにかしようとしても、エナメル質とHApは磁器とその破片のような関係で決して固着しないというのが、これまでの常識だった。  9月、そのエナメル質を再生して、歯を白くできる審美歯科技術...  歯の白さと聞いた瞬間に「芸能人は歯が命」という歯磨き剤のCMコピーが思い浮かび、そこから歯冠表面を覆うエナメル質の構成成分ハイドロキシアパタイト(以下HApと表記)まで一気に想起する年齢層の方も少なくないのではなかろうか。  エナメル質の主成分であるHApの1分子にはカルシウム原子が5個、リン酸基が3個含まれる。歯の表面では日々、食後など酸性状態でこれらが溶け出す「脱灰」と、唾液による酸の中和で、これらが戻ってHApに再構築される「再石灰化」とを繰り返している。  このエナメル質が欠けてしまった場合、再石灰化ではとても修復できない。人工的にどうにかしようとしても、エナメル質とHApは磁器とその破片のような関係で決して固着しないというのが、これまでの常識だった。  9月、そのエナメル質を再生して、歯を白くできる審美歯科技術を

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence