世界の医薬品業界
糖尿病薬市場の伸びをGLP-1が牽引
第199回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2023年10月15日号
日本では抗がん剤の次に市場が大きい糖尿病薬市場について、世界の動向をまとめた。まず、毎年の売上げ公表値のドル換算に基づいてまとめた糖尿病薬市場について、インスリンとそれ以外の市場を見たものが図1である。インスリン市場は15年までそれ以外の糖尿病薬市場を上回っていたが、インスリンのトップ製品だったサノフィの「ランタス」にバイオシミラーが登場して以来市場が縮小し始め、高価なGLP1アナログやSGLT2阻害剤の拡大により、インスリン以外が急拡大している。
インスリンは市場の大きい中国で22年から公的病院の大量購買による値引き対象となって多くが40%以上価格が引き下げられた。中国のインスリン市場は21年に推定で約38億ドルあるので40%も下がると影響は大きい。また、米国では高齢者を対象としたメディケアで23年から自己負担の上限が月35ドルに制限され、メーカ...
日本では抗がん剤の次に市場が大きい糖尿病薬市場について、世界の動向をまとめた。まず、毎年の売上げ公表値のドル換算に基づいてまとめた糖尿病薬市場について、インスリンとそれ以外の市場を見たものが図1である。インスリン市場は15年までそれ以外の糖尿病薬市場を上回っていたが、インスリンのトップ製品だったサノフィの「ランタス」にバイオシミラーが登場して以来市場が縮小し始め、高価なGLP1アナログやSGLT2阻害剤の拡大により、インスリン以外が急拡大している。
インスリンは市場の大きい中国で22年から公的病院の大量購買による値引き対象となって多くが40%以上価格が引き下げられた。中国のインスリン市場は21年に推定で約38億ドルあるので40%も下がると影響は大きい。また、米国では高齢者を対象としたメディケアで23年から自己負担の上限が月35ドルに制限され、メーカー
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