医薬経済オンライン

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現場の医師が考える 医薬品マーケティング論

ガイドラインと共倒れ

第32回

臨床医 建見 霞嗣

2023年10月15日号

 沢井製薬の「検査不正」に関する問題は本誌でも取り上げていますし、共和薬品工業が事業再生ADR(裁判外紛争解決手続)を進めていると姉妹紙RISFAXが報じています。共和薬品は22年3月にGMP違反に伴い行政処分を受けて厳しい環境に置かれているうえ、毎年の薬価引き下げや原材料費高騰で経営状態は悪化の一途を辿っています。  とはいえ、これ以上後発品メーカーが消失すると、医薬品関連業種の方々はよくわかっているとおり、医薬品の供給体制はもうどうしようもなくなります。大手の沢井製薬がちょっと躓いただけでも、とんでもない事態に陥ります。何とも嫌な世の中になっています。  ですので厚生労働省は大鉈を振るうような処分に踏み込めないような状況に陥っているのではないでしょうか。ここで思い浮かぶのは、良い例えではありませんが、取り締まるのが無理だからと...  沢井製薬の「検査不正」に関する問題は本誌でも取り上げていますし、共和薬品工業が事業再生ADR(裁判外紛争解決手続)を進めていると姉妹紙RISFAXが報じています。共和薬品は22年3月にGMP違反に伴い行政処分を受けて厳しい環境に置かれているうえ、毎年の薬価引き下げや原材料費高騰で経営状態は悪化の一途を辿っています。  とはいえ、これ以上後発品メーカーが消失すると、医薬品関連業種の方々はよくわかっているとおり、医薬品の供給体制はもうどうしようもなくなります。大手の沢井製薬がちょっと躓いただけでも、とんでもない事態に陥ります。何とも嫌な世の中になっています。  ですので厚生労働省は大鉈を振るうような処分に踏み込めないような状況に陥っているのではないでしょうか。ここで思い浮かぶのは、良い例えではありませんが、取り締まるのが無理だからと、

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