医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

コロナワクチンのノーベル賞被害の責任消えるわけではない

第192回

鳥集徹

2023年10月15日号

 10月3日、ノーベル生理学・医学賞に、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの技術を開発した米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ氏(ハンガリー出身)とドリュー・ワイスマン氏(米国出身)の2人が選ばれた。  必要な遺伝子を組み込んだmRNAを導入すれば、ヒトの細胞に特定のタンパク質をつくり出させることができる。80年代、これを応用すれば、ワクチンや治療薬を開発できると期待されていた。だが、mRNAを体内に入れると免疫が反応して炎症が起こる。そのため、mRNA技術の臨床応用は困難だとされていた。  これに対し、2人は05年に、mRNAのウリジンを異性体のシュードウリジンに置き換えれば、免疫反応を回避できることを発見した。このmRNA技術が、米ファイザー/独ビオンテックや米モデルナが手掛ける新型コロナウイルスワクチンの開発につながった。  ...  10月3日、ノーベル生理学・医学賞に、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの技術を開発した米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ氏(ハンガリー出身)とドリュー・ワイスマン氏(米国出身)の2人が選ばれた。  必要な遺伝子を組み込んだmRNAを導入すれば、ヒトの細胞に特定のタンパク質をつくり出させることができる。80年代、これを応用すれば、ワクチンや治療薬を開発できると期待されていた。だが、mRNAを体内に入れると免疫が反応して炎症が起こる。そのため、mRNA技術の臨床応用は困難だとされていた。  これに対し、2人は05年に、mRNAのウリジンを異性体のシュードウリジンに置き換えれば、免疫反応を回避できることを発見した。このmRNA技術が、米ファイザー/独ビオンテックや米モデルナが手掛ける新型コロナウイルスワクチンの開発につながった。  ス

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