「脇役たち」の矜恃 〜被災地からの言付け〜
地域家族
第26回
薬剤師:武田雄高
2023年10月15日号
人口5万6000人の気仙沼市内に小学校が14校、新入生がこの10年間で2000人減って今年は418人。もっとも多い学校で59人。第2次ベビーブームに相当する私の頃では1学年4クラス計150人位だったと記憶している。娘が通う小学校は1クラス30人が最大だ。「もし新学期に転校生が来たら2クラスになるんだよ」と期待していたが、願い叶わずに持ち上がりの2年1組。その1クラスを担当する教師は主担任と副担任、補佐の3人体制。学校の統廃合や学級数の減少による教員過剰の心配をしていたが「手厚い保護」「多様性への対応」という新しい教育環境の充実に人員を配置したというところだろう。
この数年で毎年のように学校の統廃合が進み、対象となる学校には統合準備委員会なるPTA部会が設置され、校章・校歌、制服やジャージ、通学バスの整備や部活動の存続についてなど、両校間での擦り合わせが行わ...
人口5万6000人の気仙沼市内に小学校が14校、新入生がこの10年間で2000人減って今年は418人。もっとも多い学校で59人。第2次ベビーブームに相当する私の頃では1学年4クラス計150人位だったと記憶している。娘が通う小学校は1クラス30人が最大だ。「もし新学期に転校生が来たら2クラスになるんだよ」と期待していたが、願い叶わずに持ち上がりの2年1組。その1クラスを担当する教師は主担任と副担任、補佐の3人体制。学校の統廃合や学級数の減少による教員過剰の心配をしていたが「手厚い保護」「多様性への対応」という新しい教育環境の充実に人員を配置したというところだろう。
この数年で毎年のように学校の統廃合が進み、対象となる学校には統合準備委員会なるPTA部会が設置され、校章・校歌、制服やジャージ、通学バスの整備や部活動の存続についてなど、両校間での擦り合わせが行われて
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