平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
日本が分割統治される危機③
第182回 米国の核の傘がなくなるとき
埼玉県国民保護協議会委員 照井資規
2023年10月15日号
日本はすでに先進国ではない。それも後退して衰えたものであり、これから発展途上段階にある国でもない。23年度から5年間の防衛費の総額を43兆円程度に増やすものの、円の価値が下がっていては以前と同じ数の外国製武器を買うことすらできない。
防衛費増額は単年度予算ではなく、5年間かけての予算の組み方であるから、防衛産業としては事業計画を立てるうえで有利であるものの、利益率はわずか7%である。これでは、資源価格や材料価格の高騰などの影響で実際の利益は3%程度になるため、とても開発費などを賄えない。
自衛隊の第一線の救命のため、作戦地域での輸血について研究を始めるべく、国家防衛戦略等(※1)に定められた血液製剤を自律的に確保・備蓄する態勢の構築を着実に実現するため、松本尚防衛大臣政務官のもと、防衛省・自衛隊の「戦傷医療における輸血...
日本はすでに先進国ではない。それも後退して衰えたものであり、これから発展途上段階にある国でもない。23年度から5年間の防衛費の総額を43兆円程度に増やすものの、円の価値が下がっていては以前と同じ数の外国製武器を買うことすらできない。
防衛費増額は単年度予算ではなく、5年間かけての予算の組み方であるから、防衛産業としては事業計画を立てるうえで有利であるものの、利益率はわずか7%である。これでは、資源価格や材料価格の高騰などの影響で実際の利益は3%程度になるため、とても開発費などを賄えない。
自衛隊の第一線の救命のため、作戦地域での輸血について研究を始めるべく、国家防衛戦略等(※1)に定められた血液製剤を自律的に確保・備蓄する態勢の構築を着実に実現するため、松本尚防衛大臣政務官のもと、防衛省・自衛隊の「戦傷医療における輸血に関
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