医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

正しい使い道はどこにある塩野義の「抗肥満薬」

タケダのお株を奪う「不屈」の開発姿勢を維持して10数年

2023年11月1日号

 東京・羽田からスカンジナビア航空で約13時間。デンマークの首都コペンハーゲンは、“北欧のパリ”という謳い文句を信じて訪れると、その長閑ぶりに肩透かしに合う。実際、人口80万人は本物のパリの3分の1に過ぎない。ところが、この小さな街の郊外に本社を構えるヘルスケア企業が今夏、時価総額で、欧州最強企業の名をほしいままにしてきた仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(本社パリ)を抜き去った。  その会社はノボノルディスク。今年創業100年を迎えた地味なスペシャリティファーマが、機関投資家らの注目を俄かに集めることになったのは語るまでもなく、糖尿病薬として開発されたGLP1受容体作動薬「オゼンピック」の抗肥満効果が、減量手術と肩を並べるような有効性を上げたことによる。これだからクスリの開発の世界は面白い。  図らずも大きな金鉱脈を掘り当てた...  東京・羽田からスカンジナビア航空で約13時間。デンマークの首都コペンハーゲンは、“北欧のパリ”という謳い文句を信じて訪れると、その長閑ぶりに肩透かしに合う。実際、人口80万人は本物のパリの3分の1に過ぎない。ところが、この小さな街の郊外に本社を構えるヘルスケア企業が今夏、時価総額で、欧州最強企業の名をほしいままにしてきた仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(本社パリ)を抜き去った。  その会社はノボノルディスク。今年創業100年を迎えた地味なスペシャリティファーマが、機関投資家らの注目を俄かに集めることになったのは語るまでもなく、糖尿病薬として開発されたGLP1受容体作動薬「オゼンピック」の抗肥満効果が、減量手術と肩を並べるような有効性を上げたことによる。これだからクスリの開発の世界は面白い。  図らずも大きな金鉱脈を掘り当てたノ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence