医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

子宮頸がんワクチン集団接種 教育現場に「圧力」持ち込むな

第193回

鳥集徹

2023年11月1日号

 10月12日、熊本大学が在学する学生・大学院生を対象に「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」の集団接種を実施するというニュースが報じられた。  本来、予防接種法で定められた同ワクチンの定期接種の対象は、小学6年生から高校1年生相当の女子となっている。HPV(ヒトパピローマウイルス)は性交によって感染するため、性交未経験のうちに接種すべきとされているからだ。従って、対象年齢を過ぎて成人に達している大学生や大学院生に接種する意義は低い。  だが、今回の熊本大での集団接種は、同ワクチンの積極的な接種勧奨が控えられていた期間、未接種だった人たちを対象に、公平な接種の機会を確保するため設けられた「キャッチアップ接種」(25年3月まで公費で受けられる)の名目で実施されるという。  このワクチンの有効性に関しては、スウェーデンで...  10月12日、熊本大学が在学する学生・大学院生を対象に「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」の集団接種を実施するというニュースが報じられた。  本来、予防接種法で定められた同ワクチンの定期接種の対象は、小学6年生から高校1年生相当の女子となっている。HPV(ヒトパピローマウイルス)は性交によって感染するため、性交未経験のうちに接種すべきとされているからだ。従って、対象年齢を過ぎて成人に達している大学生や大学院生に接種する意義は低い。  だが、今回の熊本大での集団接種は、同ワクチンの積極的な接種勧奨が控えられていた期間、未接種だった人たちを対象に、公平な接種の機会を確保するため設けられた「キャッチアップ接種」(25年3月まで公費で受けられる)の名目で実施されるという。  このワクチンの有効性に関しては、スウェーデンで行わ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence