日本の薬機規制 その批判的考察
薬事検討会ー「医薬品の製造方法に係る薬事審査のあり方について」
第27回
元厚生労働省(薬系技官)津田重城
2023年11月1日号
10月13日の厚生労働省医薬局の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」(薬事検討会)で、タイトルのテーマが議論された。今後の薬機規制改善のために書きたい。
まず、当局が提出した資料1・10頁の6行目「……本通知(いわゆる2月10日通知)は05年当時は日本の実情に合った優れた内容であったものの、近年では……」の「優れた内容」は噴飯ものである。これは当時から難解であり、3月の厚労科研費研究班による「承認申請書記載例解説」が出された後でさえ、また外資系大手企業でさえ、理解するのに大きな困難を抱えた。のうのうと嘘をつくのはいい加減にしてもらいたい。そのような現実から目を背ける態度では、薬機規制の改善は砂上の楼閣に止まるであろう。
非常に肝要な点は、「日刊薬業」が丁寧に伝えていたが、その見出しにあった「...
10月13日の厚生労働省医薬局の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」(薬事検討会)で、タイトルのテーマが議論された。今後の薬機規制改善のために書きたい。
まず、当局が提出した資料1・10頁の6行目「……本通知(いわゆる2月10日通知)は05年当時は日本の実情に合った優れた内容であったものの、近年では……」の「優れた内容」は噴飯ものである。これは当時から難解であり、3月の厚労科研費研究班による「承認申請書記載例解説」が出された後でさえ、また外資系大手企業でさえ、理解するのに大きな困難を抱えた。のうのうと嘘をつくのはいい加減にしてもらいたい。そのような現実から目を背ける態度では、薬機規制の改善は砂上の楼閣に止まるであろう。
非常に肝要な点は、「日刊薬業」が丁寧に伝えていたが、その見出しにあった「承認
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