医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

慶大発ベンチャーを待ち構える「死の谷」

ケイファーマが上場、製薬企業に脱皮できるか

2023年11月15日号

 バイオベンチャーの創業者には大きく分け、ふたつのタイプがある。ひとつが「創薬と開発をしたい」という想いが強く、とにかく新薬を世に出すことにやりがいを感じ、実用化できるのなら他社に買収されるのもいとわないタイプ。もうひとつが自分で「製薬会社をつくりたい」という創業者だ。  ふたつのタイプの創業者は一見すると同じように思えるが、「出口戦略」で考えが異なる。前者は既存の製薬企業によるM&A(合併・買収)も視野に入れるが、後者はIPO(新規上場株式)に拘る傾向にある。日本は圧倒的に後者が多く、慶應義塾大学発バイオベンチャーの「ケイファーマ」が10月17日、東京証券取引所グロース市場に上場したのを考えると、この会社の創業者も後者のタイプなのだろう。福島弘明社長は上場会見で「基本的に上場できるときに上場すべきと考えている。世界情勢を考えると昨今...  バイオベンチャーの創業者には大きく分け、ふたつのタイプがある。ひとつが「創薬と開発をしたい」という想いが強く、とにかく新薬を世に出すことにやりがいを感じ、実用化できるのなら他社に買収されるのもいとわないタイプ。もうひとつが自分で「製薬会社をつくりたい」という創業者だ。  ふたつのタイプの創業者は一見すると同じように思えるが、「出口戦略」で考えが異なる。前者は既存の製薬企業によるM&A(合併・買収)も視野に入れるが、後者はIPO(新規上場株式)に拘る傾向にある。日本は圧倒的に後者が多く、慶應義塾大学発バイオベンチャーの「ケイファーマ」が10月17日、東京証券取引所グロース市場に上場したのを考えると、この会社の創業者も後者のタイプなのだろう。福島弘明社長は上場会見で「基本的に上場できるときに上場すべきと考えている。世界情勢を考えると昨今の資

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence