医薬経済オンライン

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オプジーボと相良社長の10年の「軌跡」

小野は「1兆円企業」になれるのか

2023年11月15日号

 わずか5年で、大阪・道修町に本社を構える製薬企業の勢力図が一変する。武田薬品はさておき、小野薬品、塩野義製薬、住友ファーマ、田辺三菱製薬(三菱ケミカルグループの医薬品事業)の4社の通期売上高は18年度の実績と23年度の予想が表のとおりで、順位が完全に逆転することになりそうだ。  なかでも住友ファーマの凋落が顕著だ。2年前の21年度に通期売上高で過去最高の5600億円を達成したばかりだが、米国で2000億円以上を売上げていた抗精神病薬「ラツーダ」が特許切れを迎え、23年度第2四半期累計の売上高はわずか40億円にまで低迷。「パテント・クリフ」の恐ろしさを改めて印象付ける。  田辺三菱も特許切れによってじわじわと減収が続く「レミケード」に加え、「ステラーラ」にもバイオシミラーが参入する見通しとなり、収益改善が課題になる。一方、塩...  わずか5年で、大阪・道修町に本社を構える製薬企業の勢力図が一変する。武田薬品はさておき、小野薬品、塩野義製薬、住友ファーマ、田辺三菱製薬(三菱ケミカルグループの医薬品事業)の4社の通期売上高は18年度の実績と23年度の予想が表のとおりで、順位が完全に逆転することになりそうだ。  なかでも住友ファーマの凋落が顕著だ。2年前の21年度に通期売上高で過去最高の5600億円を達成したばかりだが、米国で2000億円以上を売上げていた抗精神病薬「ラツーダ」が特許切れを迎え、23年度第2四半期累計の売上高はわずか40億円にまで低迷。「パテント・クリフ」の恐ろしさを改めて印象付ける。  田辺三菱も特許切れによってじわじわと減収が続く「レミケード」に加え、「ステラーラ」にもバイオシミラーが参入する見通しとなり、収益改善が課題になる。一方、塩野

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