厚労省が言わずとも自明な後発品業界「暗き未来予想図」
経産省に再編促された製紙業界から何が学べるか
2023年11月15日号
小林化工、日医工、さらには沢井製薬と製造・品質に関わる不正が相次ぐ後発品業界。不正や問題が止まない理由の一端を業界の構造や企業の風土に求め、経営体力に乏しい中小企業がひしめいていることが諸悪の根源とばかりに解決策を業界再編に見出す声が、行政を中心に強まっている。
10月に厚生労働省の「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」が公表した中間取りまとめでは「先だって薬事・薬価に関係する事項」に絞って提言するとしたことから業界再編は盛り込まれなかった。だが、初会合で同省が提示した資料には主に後発品を手がける企業とそれ以外とでは前者のほうが「規模が小さい傾向にあった」と記載していることからもわかるように、問題意識として依然抱えていることが透けて見える。有識者会議という“隠れ蓑”を通じ、厚労省が何らかのかたち...
小林化工、日医工、さらには沢井製薬と製造・品質に関わる不正が相次ぐ後発品業界。不正や問題が止まない理由の一端を業界の構造や企業の風土に求め、経営体力に乏しい中小企業がひしめいていることが諸悪の根源とばかりに解決策を業界再編に見出す声が、行政を中心に強まっている。
10月に厚生労働省の「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」が公表した中間取りまとめでは「先だって薬事・薬価に関係する事項」に絞って提言するとしたことから業界再編は盛り込まれなかった。だが、初会合で同省が提示した資料には主に後発品を手がける企業とそれ以外とでは前者のほうが「規模が小さい傾向にあった」と記載していることからもわかるように、問題意識として依然抱えていることが透けて見える。有識者会議という“隠れ蓑”を通じ、厚労省が何らかのかたちで
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