医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

時価総額を高めるには市場を創造する製品

第200回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2023年11月15日号

 11月8日、イーライリリーが米国で承認申請していた2型糖尿病薬「マンジャロ」の抗肥満の適応が予定より早く承認され、「ゼップバウンド」として発売されることになった。ノボノルディスクのGLP1製剤「オゼンピック」の抗肥満薬である「ウゴービ」の対抗品となる。米国のウゴービは同成分のオゼンピックより40%以上高く設定されているが、ゼップバウンドはウゴービより20%ほど安い月1059ドル(注射4本)のリスト価格と発表された。リリーによれば、保険に加入していてそれが採用されている場合は安ければ月25ドルの自己負担、採用されていない場合は安くて月550ドルとしている。ただし、勤務先の企業を通じて医療保険に加入している人は抗肥満薬を採用品目に入れているところは少ないので、2型糖尿病薬として利用している人も多い。米国の糖尿病患者の多くは肥満のためだ。  イーライリ...  11月8日、イーライリリーが米国で承認申請していた2型糖尿病薬「マンジャロ」の抗肥満の適応が予定より早く承認され、「ゼップバウンド」として発売されることになった。ノボノルディスクのGLP1製剤「オゼンピック」の抗肥満薬である「ウゴービ」の対抗品となる。米国のウゴービは同成分のオゼンピックより40%以上高く設定されているが、ゼップバウンドはウゴービより20%ほど安い月1059ドル(注射4本)のリスト価格と発表された。リリーによれば、保険に加入していてそれが採用されている場合は安ければ月25ドルの自己負担、採用されていない場合は安くて月550ドルとしている。ただし、勤務先の企業を通じて医療保険に加入している人は抗肥満薬を採用品目に入れているところは少ないので、2型糖尿病薬として利用している人も多い。米国の糖尿病患者の多くは肥満のためだ。  イーライリリー

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