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臨床研究と患者の人権

第7シリーズ⑧ 臨床研究の不祥事はなぜなくならないか

ジャーナリスト 出河雅彦

2023年11月15日号

 生命倫理研究者、橳島次郎氏との対談の最終回の第8回では、「混合診療」と臨床研究の関係などについて話し合う。 橳島氏(本人提供) 厳格な検証が必要 出河 混合診療は、保険診療と保険外診療をひとりの患者に対して併用することで、厚生労働省が原則禁止にしています。理由は、安全性や有効性が確立していない診療に公的医療保険のお金が費やされることや、未確立の診療で患者が不当に高い負担を求められたり安全が脅かされたりすることを防ぐため、とされています。ただし、一定の条件を満たした医療機関で行われる先進医療や、差額ベッドなどは厚生労働省が併用を認めています。  例外的に併用を認める「特定療養費制度」が導入されたのは1984年で、併用を認める範囲は少しずつ広がってきました。2004年12月の厚生労働、規制改...  生命倫理研究者、橳島次郎氏との対談の最終回の第8回では、「混合診療」と臨床研究の関係などについて話し合う。 橳島氏(本人提供) 厳格な検証が必要 出河 混合診療は、保険診療と保険外診療をひとりの患者に対して併用することで、厚生労働省が原則禁止にしています。理由は、安全性や有効性が確立していない診療に公的医療保険のお金が費やされることや、未確立の診療で患者が不当に高い負担を求められたり安全が脅かされたりすることを防ぐため、とされています。ただし、一定の条件を満たした医療機関で行われる先進医療や、差額ベッドなどは厚生労働省が併用を認めています。  例外的に併用を認める「特定療養費制度」が導入されたのは1984年で、併用を認める範囲は少しずつ広がってきました。2004年12月の厚生労働、規制改革担

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