医薬経済オンライン

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現場の医師が考える 医薬品マーケティング論

財務省と日本の未来

第34回

臨床医 建見 霞嗣

2023年11月15日号

 11月1日に財務省の財政制度等審議会財政制度分科会の資料が公開され、医療・医薬品業界で大きな話題になっています。24年度診療報酬改定に対して相当厳しい提言をしたので、その反応は当然のように思います。今回の提言は、調剤報酬に対してもかなり踏み込んでいますが、私は医師ですので、とりあえず話は医科の話に絞りたいと思います。 布石は打たれていた  今回の提言は降って湧いたような話のようにも見えますが、実は22年4月13日に公表された分科会の資料ですでに布石が打たれていました。当時の資料において、財務省は新型コロナウイルス禍により医療機関がダメージを受けたことは理解しつつも、補助金などを含めれば、診療所にしろ病院にしろ十分な収益が確保され、コロナによるダメージは概ねなかったというデータを提示しています。 「いやいや、そんな...  11月1日に財務省の財政制度等審議会財政制度分科会の資料が公開され、医療・医薬品業界で大きな話題になっています。24年度診療報酬改定に対して相当厳しい提言をしたので、その反応は当然のように思います。今回の提言は、調剤報酬に対してもかなり踏み込んでいますが、私は医師ですので、とりあえず話は医科の話に絞りたいと思います。 布石は打たれていた  今回の提言は降って湧いたような話のようにも見えますが、実は22年4月13日に公表された分科会の資料ですでに布石が打たれていました。当時の資料において、財務省は新型コロナウイルス禍により医療機関がダメージを受けたことは理解しつつも、補助金などを含めれば、診療所にしろ病院にしろ十分な収益が確保され、コロナによるダメージは概ねなかったというデータを提示しています。 「いやいや、そんなこ

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