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巻頭言

診療側も支払側も薬価は二の次、予算取り合う中医協の構造問題

自民党衆院議員・橋本岳

2023年12月1日号

──薬価制度の議論を握る厚生労働省の中央社会保険医療協議会の構造問題について、国会で質問されていました。 橋本 中医協は、診療側と支払側、公益側の三者構成になっている。これはマルチステークホルダーを取り入れていて、意味のある構成だと思う。一方で、財政的な診療報酬の改定率は結局、予算編成のときに政府で決めるという流れになっている。いわば蓋が閉められていて、その上限は中医協の外で決まる。 ──決まった予算枠のなかで中医協が議論すると、どんなことが起こりますか。 橋本 どうしても診療側は、自分たちの診療に対する費用を一番に考えるだろう。そういう立場だから、仕方ないことだ。一方で支払側は、できるだけ支払いが少ないほうがいい。これも、彼らの財政学的には、そういう主張になるしかない。すると、医薬品の支払いに... ──薬価制度の議論を握る厚生労働省の中央社会保険医療協議会の構造問題について、国会で質問されていました。 橋本 中医協は、診療側と支払側、公益側の三者構成になっている。これはマルチステークホルダーを取り入れていて、意味のある構成だと思う。一方で、財政的な診療報酬の改定率は結局、予算編成のときに政府で決めるという流れになっている。いわば蓋が閉められていて、その上限は中医協の外で決まる。 ──決まった予算枠のなかで中医協が議論すると、どんなことが起こりますか。 橋本 どうしても診療側は、自分たちの診療に対する費用を一番に考えるだろう。そういう立場だから、仕方ないことだ。一方で支払側は、できるだけ支払いが少ないほうがいい。これも、彼らの財政学的には、そういう主張になるしかない。すると、医薬品の支払いについ

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