医薬経済オンライン

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「薬剤師の代弁者」にはなり得ない日薬役員の実態

患者にも現場にも複雑怪奇な調剤報酬をなぜ容認する

2023年12月1日号

 筆者は長年、薬剤師として現場に立ち患者に寄り添った調剤を心掛けてきた。同時に薬局をいかに安定的に健全に運営していくか、2年に1回の改定のたびに、大きく変化する調剤報酬と向き合ってきた。現在、経営主体、規模を問わず、経営者も最前線に立つ薬剤師も、目まぐるしい調剤報酬に対応しつつ、患者に適切なサービスを提供できているのか、苦悩している。  その状況を目の当たりにすると、薬局を支える調剤報酬のあり方は果たして正しいのか、決定過程にきちんとした筋道がつくられているのか、疑問が膨らんでいる。 「一物一価」  筆者が薬局で働き始めた頃、大恩ある上司から教えられた言葉である。  その頃、薬局を開局するにはさまざまな手続きが多く、地方厚生局に相談しても、必ず「その地域で開局している薬剤師会の会長の薬局に挨拶を...  筆者は長年、薬剤師として現場に立ち患者に寄り添った調剤を心掛けてきた。同時に薬局をいかに安定的に健全に運営していくか、2年に1回の改定のたびに、大きく変化する調剤報酬と向き合ってきた。現在、経営主体、規模を問わず、経営者も最前線に立つ薬剤師も、目まぐるしい調剤報酬に対応しつつ、患者に適切なサービスを提供できているのか、苦悩している。  その状況を目の当たりにすると、薬局を支える調剤報酬のあり方は果たして正しいのか、決定過程にきちんとした筋道がつくられているのか、疑問が膨らんでいる。 「一物一価」  筆者が薬局で働き始めた頃、大恩ある上司から教えられた言葉である。  その頃、薬局を開局するにはさまざまな手続きが多く、地方厚生局に相談しても、必ず「その地域で開局している薬剤師会の会長の薬局に挨拶をする

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