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厚労省の「長期品」叩きで致命傷負う外用薬業界

医薬品不足を悪化させる「人災」となるか

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2023年12月1日号

「『患者の治療を受ける権利』を考慮した丁寧な議論を」  7月5日に開かれた中央社会保険医療協議会・薬価専門部会。岡田安史・日本製薬団体連合会会長が意見陳述を行った同部会では、読み上げられずに省略された外用製剤協議会、日本眼科用剤協会らの要望のなかに、冒頭の悲壮感漂う言葉が躍った。「度重なる薬価改定により経口剤の最低薬価よりも低い薬価に置かれる状況」とも。  そして同時並行的に、新型コロナウイルス禍に連なる「医薬品不足禍」が続いている。日本製薬団体連合会によると、9月調査で日本の医薬品全体の約4分の1に当たる4058品目が供給停止や出荷制限状態に陥っている。これらの7割以上を後発品が占めており、1737品目は出荷制限に分類され、1210品目は供給停止となっている。実に後発品全体の3分の1相当が供給問題に直面しているという。 「『患者の治療を受ける権利』を考慮した丁寧な議論を」  7月5日に開かれた中央社会保険医療協議会・薬価専門部会。岡田安史・日本製薬団体連合会会長が意見陳述を行った同部会では、読み上げられずに省略された外用製剤協議会、日本眼科用剤協会らの要望のなかに、冒頭の悲壮感漂う言葉が躍った。「度重なる薬価改定により経口剤の最低薬価よりも低い薬価に置かれる状況」とも。  そして同時並行的に、新型コロナウイルス禍に連なる「医薬品不足禍」が続いている。日本製薬団体連合会によると、9月調査で日本の医薬品全体の約4分の1に当たる4058品目が供給停止や出荷制限状態に陥っている。これらの7割以上を後発品が占めており、1737品目は出荷制限に分類され、1210品目は供給停止となっている。実に後発品全体の3分の1相当が供給問題に直面しているという。

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