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間違いだらけのHTA

英NICE「認知症DMDT」の課題とは

第101回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2023年12月1日号

 英NICEは11月20日、HTAイノベーションラボラトリーの研究レポートとして、「疾患修飾性認知症治療薬(DMDT)の評価に関する課題」(※)を公表し、既存の研究や米ICER組織(臨床・経済評価研究所)の評価結果などをレビューしつつ、エーザイ/米バイオジェンの「レカネマブ」(一般名)、米イーライリリーの「ドナネマブ」(同)に代表される新規認知症薬の評価手法にまつわる13の論点を提示した。  レポート作成に当たっては、NHS(国民保健サービス)及びNICEの担当者に加え、患者団体や臨床専門家、さらには諸外国のHTA機関(米ICER組織、オランダZIN、カナダCADTH、ノルウェーNOMA、スウェーデンTLV)の代表も含めた27人でワークショップを行い、論点提示と整理をしている。  13の論点を表に示す。いわゆるHTAや値付けの議論にとって重要な3点について、概要を紹介したい...  英NICEは11月20日、HTAイノベーションラボラトリーの研究レポートとして、「疾患修飾性認知症治療薬(DMDT)の評価に関する課題」(※)を公表し、既存の研究や米ICER組織(臨床・経済評価研究所)の評価結果などをレビューしつつ、エーザイ/米バイオジェンの「レカネマブ」(一般名)、米イーライリリーの「ドナネマブ」(同)に代表される新規認知症薬の評価手法にまつわる13の論点を提示した。  レポート作成に当たっては、NHS(国民保健サービス)及びNICEの担当者に加え、患者団体や臨床専門家、さらには諸外国のHTA機関(米ICER組織、オランダZIN、カナダCADTH、ノルウェーNOMA、スウェーデンTLV)の代表も含めた27人でワークショップを行い、論点提示と整理をしている。  13の論点を表に示す。いわゆるHTAや値付けの議論にとって重要な3点について、概要を紹介したい。

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