医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

薬価キーワード ざっくり解説!

収載後の外国平均価格調整

第29回 「引き下げだけ」でいいのか?

2023年12月1日号

 果たしてこの説明でわかるだろうか?収載後の外国平均価格調整は「薬価収載後の改定で、外国価格との乖離が大きい場合に、調整を行うルール」になる。ここで注意が必要なのは、収載時の外国平均価格調整(連載第17回参照)と大きく異なり、運用している範囲が狭いということだ。  どういうことか。まず、収載時の外国平均価格調整は、原価計算方式、類似薬効比較方式いずれの算定方式でも適用されてきた。ただ、18年度からは「公正な市場競争を確保する」との趣旨で、類似薬効比較方式での適用は「薬理作用類似薬が存在しない場合」に限定された。これは「同一の効能・効果、同一の投与形態」の類薬がある場合に、収載時の外国平均価格調整によって価格差が生まれると、市場での優位・劣位が決まってしまうことを懸念したものだ。  つまり、収載時の外国平均価格調整は、原...  果たしてこの説明でわかるだろうか?収載後の外国平均価格調整は「薬価収載後の改定で、外国価格との乖離が大きい場合に、調整を行うルール」になる。ここで注意が必要なのは、収載時の外国平均価格調整(連載第17回参照)と大きく異なり、運用している範囲が狭いということだ。  どういうことか。まず、収載時の外国平均価格調整は、原価計算方式、類似薬効比較方式いずれの算定方式でも適用されてきた。ただ、18年度からは「公正な市場競争を確保する」との趣旨で、類似薬効比較方式での適用は「薬理作用類似薬が存在しない場合」に限定された。これは「同一の効能・効果、同一の投与形態」の類薬がある場合に、収載時の外国平均価格調整によって価格差が生まれると、市場での優位・劣位が決まってしまうことを懸念したものだ。  つまり、収載時の外国平均価格調整は、原価計

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence