医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

コロナワクチンの定期接種化 メーカーの「救済策」か

第195回

鳥集徹

2023年12月1日号

 11月17日、24年度以降の新型コロナワクチン接種について、厚生労働省が原則として、費用の一部の自己負担を求める定期接種にする方針を固めたと伝えられた。 対象となるのは65歳以上の高齢者ら重症化リスクの高い人で、秋から冬にかけての年1回接種となる。費用は、地方交付税で約3割を補助したうえで、原則一部の自己負担を求める見込み。65歳未満で重症化リスクが高くない人は「任意接種」となるという。(共同通信「コロナワクチン、定期接種に 費用の一部、自己負担も」11月17日)。 今年に入って春と秋開始の年2回接種となり、対象が高齢者、基礎疾患のある人、医療介護職の人となったが、昨年まではすべての人が対象だった。それが「重症化リスクの高い人」に限定されたのは、裏を返せば「感染予防効果」や「集団免疫効果」が乏しいことを事実上認めたからではないか。 それはそうだろう。新...  11月17日、24年度以降の新型コロナワクチン接種について、厚生労働省が原則として、費用の一部の自己負担を求める定期接種にする方針を固めたと伝えられた。 対象となるのは65歳以上の高齢者ら重症化リスクの高い人で、秋から冬にかけての年1回接種となる。費用は、地方交付税で約3割を補助したうえで、原則一部の自己負担を求める見込み。65歳未満で重症化リスクが高くない人は「任意接種」となるという。(共同通信「コロナワクチン、定期接種に 費用の一部、自己負担も」11月17日)。 今年に入って春と秋開始の年2回接種となり、対象が高齢者、基礎疾患のある人、医療介護職の人となったが、昨年まではすべての人が対象だった。それが「重症化リスクの高い人」に限定されたのは、裏を返せば「感染予防効果」や「集団免疫効果」が乏しいことを事実上認めたからではないか。 それはそうだろう。新型コ

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