薬のおカネを議論しよう
駅ナカクリニックでのプロセス・イノベーション
第102回
医療ガバナンス研究所医師 谷本哲也
2023年12月1日号
23年6月より医療法人社団鉄医会の理事長職を務めることになった。当法人は、東京都の立川駅、新宿駅、神奈川県の川崎駅の大型商業施設の駅ビル内で、人流の動線上での医療提供をコンセプトとする大都市型クリニックだ。 このナビタスクリニックは、今年で開院15周年、法人化10周年を迎えた。当法人は、東京大学医科学研究所特任教授だった上昌広医師(現NPO法人医療ガバナンス研究所理事長)と、元参議院議員の鈴木寛氏(元文部科学副大臣、現東京大学教授、慶應義塾大学特任教授)の発案が発端だ。 東京などの大都市では、大学病院などで高度先進医療を提供する医療機関は多数あるが、実は一般的な疾患の受け皿は必ずしも十分ではない。とくに、日中しか開院していなかったり、駅から離れた住宅地での開業だったりで、受診のために学校や仕事の休みを半日以上取らざるを得ず、しかも診察までの待ち...
23年6月より医療法人社団鉄医会の理事長職を務めることになった。当法人は、東京都の立川駅、新宿駅、神奈川県の川崎駅の大型商業施設の駅ビル内で、人流の動線上での医療提供をコンセプトとする大都市型クリニックだ。 このナビタスクリニックは、今年で開院15周年、法人化10周年を迎えた。当法人は、東京大学医科学研究所特任教授だった上昌広医師(現NPO法人医療ガバナンス研究所理事長)と、元参議院議員の鈴木寛氏(元文部科学副大臣、現東京大学教授、慶應義塾大学特任教授)の発案が発端だ。 東京などの大都市では、大学病院などで高度先進医療を提供する医療機関は多数あるが、実は一般的な疾患の受け皿は必ずしも十分ではない。とくに、日中しか開院していなかったり、駅から離れた住宅地での開業だったりで、受診のために学校や仕事の休みを半日以上取らざるを得ず、しかも診察までの待ち時間
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