眺望 医薬街道
国民の健康を守らない後発品企業への仕置き
近藤正觀
2023年12月1日号
11月20日に日本製薬団体連合会が「医薬品製造販売業の供給状況情報」を、厚生労働省が非公開で開いた医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議・供給情報ワーキンググループ(WG)に提示した。調査は22年5月から開始し、23年に入っても毎月実施され、全薬価収載医薬品の供給状況を調査したものだ。23年10月の調査例では、6704成分、1万8487収載銘柄、調査対象企業数326社を取りまとめた。 医療用医薬品の供給不足が叫ばれて久しい。医薬品は国民の健康維持のための必須品である。医師も医薬品がなければ有効な治療もできない。医師にとっては治療の最大の武器だ。ところが、調剤薬局では発注した医薬品が調達できず、代替品を求めて奔走することが常態化している。現在の医薬品供給状況は、概ね80%は通常出荷されているが、それでも全医薬品の20%、後発品の30%が供給不足となっている実態が報告...
11月20日に日本製薬団体連合会が「医薬品製造販売業の供給状況情報」を、厚生労働省が非公開で開いた医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議・供給情報ワーキンググループ(WG)に提示した。調査は22年5月から開始し、23年に入っても毎月実施され、全薬価収載医薬品の供給状況を調査したものだ。23年10月の調査例では、6704成分、1万8487収載銘柄、調査対象企業数326社を取りまとめた。 医療用医薬品の供給不足が叫ばれて久しい。医薬品は国民の健康維持のための必須品である。医師も医薬品がなければ有効な治療もできない。医師にとっては治療の最大の武器だ。ところが、調剤薬局では発注した医薬品が調達できず、代替品を求めて奔走することが常態化している。現在の医薬品供給状況は、概ね80%は通常出荷されているが、それでも全医薬品の20%、後発品の30%が供給不足となっている実態が報告さ
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