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時流遡航

日々諸事遊考75

第315回 ─しばし随想の赴くままに人間というものの宿命的本質について考える⑤─

本田成親

2023年12月1日号

 世界平和というものを至上の理念として掲げ、その実現を訴えることは容易だが、個々の人間の本性というものを思うと、その具体化に際してはひとかたならぬ覚悟と決意が不可欠となるだろう。一方には、世の常として、平和主義者を「平和ボケした人間」と揶揄する勢力が少なからず存在する。無論、そんな揶揄、嘲笑に同調するつもりなど毛頭ないのだが、人間の深層心理を考えるなら、その種の主張にも幾分かの理があることは事実だろう。  平和主義を提唱するのなら、たとえどのように凄惨至極な事態に直面しようとも、とことん「平和ボケした人間」であり続ける覚悟が不可欠となるのだが、命懸けで尽力することを求められるその種の決断は、実際問題として至難の業でもあるからだ。  さらにまた人間の本性については意外な実態も存在している。自らやその仲間らが生死の境に...  世界平和というものを至上の理念として掲げ、その実現を訴えることは容易だが、個々の人間の本性というものを思うと、その具体化に際してはひとかたならぬ覚悟と決意が不可欠となるだろう。一方には、世の常として、平和主義者を「平和ボケした人間」と揶揄する勢力が少なからず存在する。無論、そんな揶揄、嘲笑に同調するつもりなど毛頭ないのだが、人間の深層心理を考えるなら、その種の主張にも幾分かの理があることは事実だろう。  平和主義を提唱するのなら、たとえどのように凄惨至極な事態に直面しようとも、とことん「平和ボケした人間」であり続ける覚悟が不可欠となるのだが、命懸けで尽力することを求められるその種の決断は、実際問題として至難の業でもあるからだ。  さらにまた人間の本性については意外な実態も存在している。自らやその仲間らが生死の境に瀕し

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