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NOTEBOOK-こぼれ話

うごめく「債権信用保険」、メーカーの卸絞り込みが背景

2023年12月1日号

「債権信用保険」なるものが最近、一部メーカーの口の端に上っているようだ。関係者によると、医薬品卸との取引における売掛債権の回収リスクに備えた保険で、そうした保険自体は「昔からあった」ものの、外資系メーカーの流通担当者などの間で話題になっているという。 そうした背景には、毎年薬価改定に伴う事業環境の悪化や製品カテゴリーチェンジを踏まえた、外資系メーカーによる取引卸の絞り込みがある。 ノボノルディスクファーマが19年に取引卸見直しを断行して以降、同じく欧州系のグラクソ・スミスクラインが21年に追随。22年には内資系の日本血液製剤機構も流通効率化の観点から同様に一部卸との取引契約を打ち切って、小規模メーカーでも決行できるという事実を業界に知らしめた格好となった。 周知のとおり、GSKは23年に再度、取引卸を削減。血液製剤を取り扱うCSLベーリングも安定供給... 「債権信用保険」なるものが最近、一部メーカーの口の端に上っているようだ。関係者によると、医薬品卸との取引における売掛債権の回収リスクに備えた保険で、そうした保険自体は「昔からあった」ものの、外資系メーカーの流通担当者などの間で話題になっているという。 そうした背景には、毎年薬価改定に伴う事業環境の悪化や製品カテゴリーチェンジを踏まえた、外資系メーカーによる取引卸の絞り込みがある。 ノボノルディスクファーマが19年に取引卸見直しを断行して以降、同じく欧州系のグラクソ・スミスクラインが21年に追随。22年には内資系の日本血液製剤機構も流通効率化の観点から同様に一部卸との取引契約を打ち切って、小規模メーカーでも決行できるという事実を業界に知らしめた格好となった。 周知のとおり、GSKは23年に再度、取引卸を削減。血液製剤を取り扱うCSLベーリングも安定供給を大

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