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時感/編集後記

時感/編集後記

2023年12月1日号

時感 話がわからない  父がカテーテル手術を受けることになり、入院前の診察に付き添うことになった。前回の診察で医師の言っていることが理解できなかったので、同席して治療方針の説明を聞いてほしい、という母のリクエストである。  手術を受ける本人は、いわゆる「がんサバイバー」である。末期がんで余命半年程度と宣告されたが、5年経った今も生きている。ただし、この5年間でめっきり衰えた。病臥を決め込んでいたため足腰が弱っており、末梢に痛みが生じたのも、このことが原因と思われる。  ステージⅣの原発不明がんと診断された当時は、治療を拒否して在宅での看取りを希望した父だったが、血管を患った今回は足先の痛みが耐え難いらしく、手術を拒むことはなかった。  検査を終え、主治医の診察を待つ。身体の自由はあまり利かないが、健康だった頃と変わらず... 時感 話がわからない  父がカテーテル手術を受けることになり、入院前の診察に付き添うことになった。前回の診察で医師の言っていることが理解できなかったので、同席して治療方針の説明を聞いてほしい、という母のリクエストである。  手術を受ける本人は、いわゆる「がんサバイバー」である。末期がんで余命半年程度と宣告されたが、5年経った今も生きている。ただし、この5年間でめっきり衰えた。病臥を決め込んでいたため足腰が弱っており、末梢に痛みが生じたのも、このことが原因と思われる。  ステージⅣの原発不明がんと診断された当時は、治療を拒否して在宅での看取りを希望した父だったが、血管を患った今回は足先の痛みが耐え難いらしく、手術を拒むことはなかった。  検査を終え、主治医の診察を待つ。身体の自由はあまり利かないが、健康だった頃と変わらず、

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