ネガティブ思考が散見される日本企業の「使い方」
株式市場依存という矛盾を抱える制度「MBO」
2023年12月15日号
マーケットから逃れて何を得るのか
まさに猫も杓子も、といった様相になってきた。経営陣が参加する買収(MBO)が今年に入り、強欲渦巻く株式市場に対する新たな拮抗剤として、その徒花を咲かせ始めている。“安いニッポン”を草刈り場にしようと、豊富な資金を抱いた海千山千のアクティビストが海外から次々と来邦するなかで、彼らの無理難題に厭々恭順するよりは、非上場化で縁を切り、「自分の城」をマイウェイ&マイペースで運営したいと願う経営者らが増えているのだろう。各種のバイアウトを扱う仲介会社やコンサルタントなども俄かに活況を呈していると聞く。
周知のとおり、MBOという手法自体は20世紀初頭の米国で、J・P・モルガンやJ・D・ロックフェラーといった金融家が一大財閥をつくり上げる過程において誕生した。その後、時代が下って1980年代に入ると、株...
マーケットから逃れて何を得るのか
まさに猫も杓子も、といった様相になってきた。経営陣が参加する買収(MBO)が今年に入り、強欲渦巻く株式市場に対する新たな拮抗剤として、その徒花を咲かせ始めている。“安いニッポン”を草刈り場にしようと、豊富な資金を抱いた海千山千のアクティビストが海外から次々と来邦するなかで、彼らの無理難題に厭々恭順するよりは、非上場化で縁を切り、「自分の城」をマイウェイ&マイペースで運営したいと願う経営者らが増えているのだろう。各種のバイアウトを扱う仲介会社やコンサルタントなども俄かに活況を呈していると聞く。
周知のとおり、MBOという手法自体は20世紀初頭の米国で、J・P・モルガンやJ・D・ロックフェラーといった金融家が一大財閥をつくり上げる過程において誕生した。その後、時代が下って1980年代に入ると、株式買
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