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医工連携

センサータンパクを不織布に固定

医工連携の実践者105 水野稔久 名古屋工業大学准教授

2023年12月15日号

 酵素や受容体タンパク質と蛍光タンパク質を結合させた「センサー蛍光タンパク質」は、特定の分子に対して特異的かつ選択性が高い反応を示すことから、さまざまな物質が夾雑する汗や尿、血液から標的物質の濃度を感度高く検出する「生体外で利用可能な生体センサー」への利用に適している。一方で生体サンプル中の夾雑物には、プロテアーゼのようにタンパク質の機能を失わせてしまう物質も当たり前に存在し、センサーの性能を安定させるには、そうした外的要因からタンパク質機能を保護する必要がある。  保護法の一例が、計測したい各種イオンや乳酸、クレアチニンのような低分子代謝物、さらに溶媒である水は高い浸透性で通すけれど、プロテアーゼのような高分子は通さない網目状の材料で包み込み、その内部でセンサータンパク質が機能できるようにすることだ。ところが実際につくろうと...  酵素や受容体タンパク質と蛍光タンパク質を結合させた「センサー蛍光タンパク質」は、特定の分子に対して特異的かつ選択性が高い反応を示すことから、さまざまな物質が夾雑する汗や尿、血液から標的物質の濃度を感度高く検出する「生体外で利用可能な生体センサー」への利用に適している。一方で生体サンプル中の夾雑物には、プロテアーゼのようにタンパク質の機能を失わせてしまう物質も当たり前に存在し、センサーの性能を安定させるには、そうした外的要因からタンパク質機能を保護する必要がある。  保護法の一例が、計測したい各種イオンや乳酸、クレアチニンのような低分子代謝物、さらに溶媒である水は高い浸透性で通すけれど、プロテアーゼのような高分子は通さない網目状の材料で包み込み、その内部でセンサータンパク質が機能できるようにすることだ。ところが実際につくろうとす

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