医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

大競争時代迎えたGLP-1開発

第157回 先行する海外2社に追いつく企業はどこに

宮田総研代表取締役 宮田満

2023年12月15日号

 日本でも、ブロックバスターとなる抗肥満薬の実用化が始まった。  23年3月に販売承認されたGLP―1皮下注射製剤「ウゴービ」(ノボノルディスクファーマ)が、11月22日、ついに薬価収載されたのだ。ライバルである日本イーライリリーも猛烈な勢いでGLP―1誘導体の皮下注射製剤「ゼップバウンド」の商品化で肉迫している。すでに米国では、11月8日に抗肥満症薬として認可を獲得した。さらに、世界では次世代の抗肥満薬というべき、経口GLP―1受容体作動薬の開発も白熱化してきた。  2型糖尿病薬として商品化が先行したGLP―1やその受容体作動薬は現在、肥満症への適応拡大に止まらず、循環器疾患、糖尿病、高脂血症、腎疾患など幅広い生活習慣病治療薬としても適応拡大を急いでいる。“一種の生活習慣病の万能薬〟とも呼ぶべき可能性を秘めているのだ。 ...  日本でも、ブロックバスターとなる抗肥満薬の実用化が始まった。  23年3月に販売承認されたGLP―1皮下注射製剤「ウゴービ」(ノボノルディスクファーマ)が、11月22日、ついに薬価収載されたのだ。ライバルである日本イーライリリーも猛烈な勢いでGLP―1誘導体の皮下注射製剤「ゼップバウンド」の商品化で肉迫している。すでに米国では、11月8日に抗肥満症薬として認可を獲得した。さらに、世界では次世代の抗肥満薬というべき、経口GLP―1受容体作動薬の開発も白熱化してきた。  2型糖尿病薬として商品化が先行したGLP―1やその受容体作動薬は現在、肥満症への適応拡大に止まらず、循環器疾患、糖尿病、高脂血症、腎疾患など幅広い生活習慣病治療薬としても適応拡大を急いでいる。“一種の生活習慣病の万能薬〟とも呼ぶべき可能性を秘めているのだ。  こ

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