医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

世界の医薬品業界

純利益生産性が低い日本の製薬大手

第201回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2023年12月15日号

 国別の労働生産性を比較する場合、労働生産性は「購買力平価でドル換算したGDP÷労働者数」で計算される。日本生産性本部の最新のデータによれば、20年のOECD加盟国における製造業の労働生産性は、アイルランド、スイス、デンマーク、米国と続き、4位の米国の水準は15万9865ドルに対し、日本は9万2993ドルで米国の58%にとどまり、27ヵ国中18位となっている。  大手製薬企業では、ファイザーが新型コロナワクチンや抗ウイルス薬の売上げ急減に伴い、2年間で35億ドルのコスト削減を行う。同社は23年の売上高が22年の1003億ドルから最大で580億ドルまで減少すると発表、社員1人当たり売上高生産性は大幅に低下するため、人員削減によりその低下を少しでも抑えようとしている。  米国の23年7~9月の非農業部門の労働生産性は、年率換算で5.2%上昇したと米労働省が12月6日に発表...  国別の労働生産性を比較する場合、労働生産性は「購買力平価でドル換算したGDP÷労働者数」で計算される。日本生産性本部の最新のデータによれば、20年のOECD加盟国における製造業の労働生産性は、アイルランド、スイス、デンマーク、米国と続き、4位の米国の水準は15万9865ドルに対し、日本は9万2993ドルで米国の58%にとどまり、27ヵ国中18位となっている。  大手製薬企業では、ファイザーが新型コロナワクチンや抗ウイルス薬の売上げ急減に伴い、2年間で35億ドルのコスト削減を行う。同社は23年の売上高が22年の1003億ドルから最大で580億ドルまで減少すると発表、社員1人当たり売上高生産性は大幅に低下するため、人員削減によりその低下を少しでも抑えようとしている。  米国の23年7~9月の非農業部門の労働生産性は、年率換算で5.2%上昇したと米労働省が12月6日に発表し

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence