医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

適正な価格はあるのか

第80回 制度自体が崩壊する可能性も

シード・プランニング 沈友敏

2023年12月15日号

 中国政府は、医薬品の適正価格を導き出すことを目的に、価格交渉や公的入札などを推進している。公的入札のひとつである量的購買については、「最低価格を追求しているわけではない」と強調している。しかし、製薬企業による価格競争は激しさを増し、もはや歯止めが効かない状況となっている。  今回は、第9回量的購買入札の結果について考えてみたい。  入札は、11月6日に上海で行われた。製薬企業262社の42製品(382品目)が参加した結果、205社の41製品(266品目)が落札。前回に続き、1製品が入札不落となった。それは緊急避妊薬「レボノルゲストレル錠」だ。  落札した企業を見ると、海外企業はわずか5社(6製品)だった。そのうち先発品企業はスイスのフェリング・ファーマのみで、子宮出血治療薬「カルベトシン注」が落札となった。残り4社(5製品)は...  中国政府は、医薬品の適正価格を導き出すことを目的に、価格交渉や公的入札などを推進している。公的入札のひとつである量的購買については、「最低価格を追求しているわけではない」と強調している。しかし、製薬企業による価格競争は激しさを増し、もはや歯止めが効かない状況となっている。  今回は、第9回量的購買入札の結果について考えてみたい。  入札は、11月6日に上海で行われた。製薬企業262社の42製品(382品目)が参加した結果、205社の41製品(266品目)が落札。前回に続き、1製品が入札不落となった。それは緊急避妊薬「レボノルゲストレル錠」だ。  落札した企業を見ると、海外企業はわずか5社(6製品)だった。そのうち先発品企業はスイスのフェリング・ファーマのみで、子宮出血治療薬「カルベトシン注」が落札となった。残り4社(5製品)は、イ

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