医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

世界初レプリコンワクチン承認安全性は担保されているのか

第196回

鳥集徹

2023年12月15日号

 11月27日、厚生労働省の専門部会が、世界で初めて次世代型mRNAワクチンと言われる、新型コロナウイルスの「レプリコンワクチン」を薬事承認した。 レプリコンは、「複製・コピー」を意味する「レプリカ」から来た言葉だ。コロナワクチンの突起部分である「スパイクタンパク」の設計図(遺伝子)を書き込んだmRNAを体内に送り込み、接種されたヒトの細胞にスパイクタンパクを作らせる仕組みは、従来のファイザーやモデルナのコロナワクチンと変わらない。 だが、レプリコンワクチンはスパイクタンパクをつくるだけでなく、mRNAが自らをコピーして増幅する仕組みを持っている。そのため、投与するmRNAの量が従来よりも少なくてすみ、副反応を減らすことができると期待されている。その一方で、mRNAが体内で増えるので、抗原であるスパイクタンパクがたくさんつくられて、長期間、免疫(抗体価)が維持...  11月27日、厚生労働省の専門部会が、世界で初めて次世代型mRNAワクチンと言われる、新型コロナウイルスの「レプリコンワクチン」を薬事承認した。 レプリコンは、「複製・コピー」を意味する「レプリカ」から来た言葉だ。コロナワクチンの突起部分である「スパイクタンパク」の設計図(遺伝子)を書き込んだmRNAを体内に送り込み、接種されたヒトの細胞にスパイクタンパクを作らせる仕組みは、従来のファイザーやモデルナのコロナワクチンと変わらない。 だが、レプリコンワクチンはスパイクタンパクをつくるだけでなく、mRNAが自らをコピーして増幅する仕組みを持っている。そのため、投与するmRNAの量が従来よりも少なくてすみ、副反応を減らすことができると期待されている。その一方で、mRNAが体内で増えるので、抗原であるスパイクタンパクがたくさんつくられて、長期間、免疫(抗体価)が維持され

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