ギルソン社長去り、改めてどうなる「田辺三菱」
市場は失望も社内外の化学関係者は安堵の三菱ケミカル
2024年1月1日号
ギルソンが倒れた――。城山三郎の代表作『男子の本懐』の出だし、「内閣が倒れた」ではないが、そんな感想を抱いた向きが少なくなかったのではないか。三菱ケミカルグループトップのジョンマーク・ギルソン社長の退任が発表された23年12月22日のことである。「代表執行役の異動に関するお知らせ」と題された午後1時30分の適時開示には、淡々と24年4月1日付でギルソン社長が退き、石油化学担当の筑本学執行役エグゼクティブバイスプレジデントが後任に就くことが記されていた。6月には取締役も退任、同社を去る。
ギルソン社長の退任によって、石化を中心とした改革機運がしぼむことを嫌気したのだろう。931円で始まった22日の同社の株価は、午後1時30分の発表とともに急落。871円を底値に、終値が888円という展開を辿った。
市場との失望とは裏腹に、とりわけ社内外の化学...
ギルソンが倒れた――。城山三郎の代表作『男子の本懐』の出だし、「内閣が倒れた」ではないが、そんな感想を抱いた向きが少なくなかったのではないか。三菱ケミカルグループトップのジョンマーク・ギルソン社長の退任が発表された23年12月22日のことである。「代表執行役の異動に関するお知らせ」と題された午後1時30分の適時開示には、淡々と24年4月1日付でギルソン社長が退き、石油化学担当の筑本学執行役エグゼクティブバイスプレジデントが後任に就くことが記されていた。6月には取締役も退任、同社を去る。
ギルソン社長の退任によって、石化を中心とした改革機運がしぼむことを嫌気したのだろう。931円で始まった22日の同社の株価は、午後1時30分の発表とともに急落。871円を底値に、終値が888円という展開を辿った。
市場との失望とは裏腹に、とりわけ社内外の化学関係
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