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薬のおカネを議論しよう

異例の創刊「NEJM AI」を読む

第104回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2024年1月1日号

 生成AIが一般公開され1年余りが経過した。ChatGPTを代表とする大規模言語モデルのインパクトは大きく、23年は各種メディアで連日のようにこの話題が取り上げられた。  医療界でも生成AIへの期待は大きい。PubMedでChatGPTと検索すると23年で約2000件の結果が表示される。私たちのグループでもChatGPTを使用し、看護や保育の試験を解かせて正答率を見たり、患者の病歴要約や診療方針を提案させる症例報告だったりの論文を何報か発表した。生成AIを医療分野に取り入れるための方法論やその効果、弊害は最先端の研究領域となっている。  その動きを象徴するのがニューイングランド医学誌(NEJM)が24年1月号より立ち上げた人工知能専門誌「NEJM AI」だ。同誌が姉妹誌を発刊するのは異例のことだ。ランセットや米国医師会誌(JAMA)、英国医師会誌(BMJ)などが、ブランド力を利...  生成AIが一般公開され1年余りが経過した。ChatGPTを代表とする大規模言語モデルのインパクトは大きく、23年は各種メディアで連日のようにこの話題が取り上げられた。  医療界でも生成AIへの期待は大きい。PubMedでChatGPTと検索すると23年で約2000件の結果が表示される。私たちのグループでもChatGPTを使用し、看護や保育の試験を解かせて正答率を見たり、患者の病歴要約や診療方針を提案させる症例報告だったりの論文を何報か発表した。生成AIを医療分野に取り入れるための方法論やその効果、弊害は最先端の研究領域となっている。  その動きを象徴するのがニューイングランド医学誌(NEJM)が24年1月号より立ち上げた人工知能専門誌「NEJM AI」だ。同誌が姉妹誌を発刊するのは異例のことだ。ランセットや米国医師会誌(JAMA)、英国医師会誌(BMJ)などが、ブランド力を利用

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