医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

自民裏金疑獄がもたらす「異次元の社会保障費削減」

元安倍派秘書が予見する「財務省復権」

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2024年1月15日号

「父晋太郎は長年総裁候補の本命と言われたが2戦2敗。私は今回泡沫とまで言われたが2戦2勝。運が良い。天命を感じる」  12年10月、陣営の秘書団が十数人集まった自民党総裁選の祝勝会で、安倍晋三氏は感慨深げに語った。私は当時、安倍氏の「お友達」の筆頭だった塩崎恭久氏(元厚生労働相)の政策秘書として安倍陣営に詰めていたが、安倍氏の秘書ですら「記念出馬」と謳うほど勝算の薄い挑戦だった。  党本部7階の、普段は使用されていない物置のような部屋である「703」号室が安倍陣営の控室だった。詰める秘書も少なく、寂しげにひとり佇む安倍氏を見て、「こんな人が総裁になれるのか」とさえ思った。  それが最後の決戦投票で逆転勝利を奪い、自民党史上初の総裁返り咲きを果たしたのだ。首相として憲政史上最長の政権不倒記録を樹立し、退任のわずか2年後... 「父晋太郎は長年総裁候補の本命と言われたが2戦2敗。私は今回泡沫とまで言われたが2戦2勝。運が良い。天命を感じる」  12年10月、陣営の秘書団が十数人集まった自民党総裁選の祝勝会で、安倍晋三氏は感慨深げに語った。私は当時、安倍氏の「お友達」の筆頭だった塩崎恭久氏(元厚生労働相)の政策秘書として安倍陣営に詰めていたが、安倍氏の秘書ですら「記念出馬」と謳うほど勝算の薄い挑戦だった。  党本部7階の、普段は使用されていない物置のような部屋である「703」号室が安倍陣営の控室だった。詰める秘書も少なく、寂しげにひとり佇む安倍氏を見て、「こんな人が総裁になれるのか」とさえ思った。  それが最後の決戦投票で逆転勝利を奪い、自民党史上初の総裁返り咲きを果たしたのだ。首相として憲政史上最長の政権不倒記録を樹立し、退任のわずか2年後に凶

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence