医薬経済オンライン

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明日への警鐘「苦悩する介護者たち」ー介護保険制度の空白地帯に苦しむ現実ー

自分たちの体験を他の家族に役立てたい

第10回 若年性認知症患者の家族会、ラフラフベテラン会の活動

熊田梨恵

2024年1月15日号

 24年度の介護報酬改定を控え、本連載では日本の介護保険制度でほぼ見落とされている介護者(ケアラー)への支援と、ケアラーの置かれた厳しい現状をお伝えする。前回までは現場で介護に奮闘するケアラーの心理的な負担や国内で進むケアラー支援の研究、民間の支援活動を伝えた。今回は若年性認知症患者の家族会が発展し、他の家族を支えたいと活動を続ける様子を伝える。 ◇     ◇     ◇ 「この病気は、本人の視野に入ってきちんと丁寧に話すことが大事やね。混乱していても口先でなだめたりしないように」、「障害年金の申請の仕方は病院で教えてもらったわ」  毎月第1土曜日の午後、若年性認知症患者の家族たちが大阪市住之江区にある特別養護老人ホームの一室に集まり、「ラフラフベテラン会」を開いている。介護する家族が知っておくと役立つ制度の...  24年度の介護報酬改定を控え、本連載では日本の介護保険制度でほぼ見落とされている介護者(ケアラー)への支援と、ケアラーの置かれた厳しい現状をお伝えする。前回までは現場で介護に奮闘するケアラーの心理的な負担や国内で進むケアラー支援の研究、民間の支援活動を伝えた。今回は若年性認知症患者の家族会が発展し、他の家族を支えたいと活動を続ける様子を伝える。 ◇     ◇     ◇ 「この病気は、本人の視野に入ってきちんと丁寧に話すことが大事やね。混乱していても口先でなだめたりしないように」、「障害年金の申請の仕方は病院で教えてもらったわ」  毎月第1土曜日の午後、若年性認知症患者の家族たちが大阪市住之江区にある特別養護老人ホームの一室に集まり、「ラフラフベテラン会」を開いている。介護する家族が知っておくと役立つ制度の話

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