医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

薬のおカネを議論しよう

奨学寄附金廃止とその他の助成金の特徴とは?

第105回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2024年1月15日号

 姉妹紙「RISFAX」(23年7月27日号)によると、24年度以降に奨学寄附金を継続する大手製薬企業は、中外製薬のみになるという。例えば、23年度まで奨学寄附金を支出していた大塚製薬は、「近年の環境変化」を踏まえ、24年度には奨学寄附金を中止する。  製薬企業と医療界の間でカネの流れが健全化しつつあるのは歓迎すべき流れだ。一方で、奨学寄附金は、大学医局にとって貴重な財源だったことも事実である。その廃止は多くの医局にとって痛手であることは間違いない。  その文脈で、製薬企業が、奨学寄附金以外にどのような助成金の仕組みを持っているか確認しておくことは重要だろう。  例えば、18年度から奨学寄附金を廃止したファイザーは、「医学教育プロジェクト」と呼ばれる助成金を主催している。注目すべきは同助成金が科研費などの競争的資金と同じ「...  姉妹紙「RISFAX」(23年7月27日号)によると、24年度以降に奨学寄附金を継続する大手製薬企業は、中外製薬のみになるという。例えば、23年度まで奨学寄附金を支出していた大塚製薬は、「近年の環境変化」を踏まえ、24年度には奨学寄附金を中止する。  製薬企業と医療界の間でカネの流れが健全化しつつあるのは歓迎すべき流れだ。一方で、奨学寄附金は、大学医局にとって貴重な財源だったことも事実である。その廃止は多くの医局にとって痛手であることは間違いない。  その文脈で、製薬企業が、奨学寄附金以外にどのような助成金の仕組みを持っているか確認しておくことは重要だろう。  例えば、18年度から奨学寄附金を廃止したファイザーは、「医学教育プロジェクト」と呼ばれる助成金を主催している。注目すべきは同助成金が科研費などの競争的資金と同じ「公募

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence