検証 医薬品と[特許]
後発品とその紛争―その5(オキサリプラチン②)
第24回
元大阪大学大学院 経済学研究科講師 西口博之
2024年1月15日号
特許庁
前稿に続き、医薬特許権の存続期間延長に関する裁判例としてデビオファームとヤクルト本社の「オキサリプラチン」(一般名、製品名「エルプラット」の特許)の判決を紹介したい。これは先発品メーカーと後発品メーカー13社との紛争で、延長された特許権の効力範囲が争われ、知的財産高等裁判所の大合議事件として新基準が示された重要なものとなる。今回は5件の裁判例を示す。
①知財高裁平成29年4月27日判決
(原審)平成28年10月28日東京地裁判決
原告・控訴人X:デビオファーム(スイス法人)
被告・被控訴人Y:日医工
(事件の概要)
本件は、発明の特許権の特許権者である控訴人(一審原告)Xが、被控訴人(一審被告)Yに対し、特許権侵害を特許法100条1項及び2項に基づき、被控訴人各製品の生産等の差止め及び廃...
特許庁
前稿に続き、医薬特許権の存続期間延長に関する裁判例としてデビオファームとヤクルト本社の「オキサリプラチン」(一般名、製品名「エルプラット」の特許)の判決を紹介したい。これは先発品メーカーと後発品メーカー13社との紛争で、延長された特許権の効力範囲が争われ、知的財産高等裁判所の大合議事件として新基準が示された重要なものとなる。今回は5件の裁判例を示す。
①知財高裁平成29年4月27日判決
(原審)平成28年10月28日東京地裁判決
原告・控訴人X:デビオファーム(スイス法人)
被告・被控訴人Y:日医工
(事件の概要)
本件は、発明の特許権の特許権者である控訴人(一審原告)Xが、被控訴人(一審被告)Yに対し、特許権侵害を特許法100条1項及び2項に基づき、被控訴人各製品の生産等の差止め及び廃棄
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