鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
コロナ対策費に比べ貧弱過ぎる 被災地支援予備費「47億円」
第198回
鳥集徹
2024年1月15日号
1月1日、能登半島を最大震度7の大地震が襲った。数多くの家屋が倒壊し、沿岸部は津波の被害も受けた。輪島の朝市で有名な市街地では大火災が発生し、焼け野原となった。
多くの人が住む家を失い、底冷えがする体育館などでの避難所暮らしを強いられている。X(旧ツイッター)には、「毛布一枚で寒すぎて、夜も眠れない」と訴える投稿が流れてきた。断水も続いてトイレが流せず、不衛生な状態が続いているという。お年寄りも多い地域だ。これから寒さがより厳しくなるというのに、被災者の方々の健康状態が心配だ。
岸田文雄首相は4日の記者会見で「寒さが本格化するなか、寒冷対策、避難所対策の強化にも万全を期していきたい」などと語り、47億4000万円の予備費(突然の災害などに備えた予算)の使用を表明した。だが、金額が小さ過ぎはしないか。20~21年度に支出された...
1月1日、能登半島を最大震度7の大地震が襲った。数多くの家屋が倒壊し、沿岸部は津波の被害も受けた。輪島の朝市で有名な市街地では大火災が発生し、焼け野原となった。
多くの人が住む家を失い、底冷えがする体育館などでの避難所暮らしを強いられている。X(旧ツイッター)には、「毛布一枚で寒すぎて、夜も眠れない」と訴える投稿が流れてきた。断水も続いてトイレが流せず、不衛生な状態が続いているという。お年寄りも多い地域だ。これから寒さがより厳しくなるというのに、被災者の方々の健康状態が心配だ。
岸田文雄首相は4日の記者会見で「寒さが本格化するなか、寒冷対策、避難所対策の強化にも万全を期していきたい」などと語り、47億4000万円の予備費(突然の災害などに備えた予算)の使用を表明した。だが、金額が小さ過ぎはしないか。20~21年度に支出された新
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