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錠剤を砕いて飲む有害事象

2024年1月15日号

 市販薬や処方薬には錠剤やカプセルなど、さまざまな剤型があるが、これら内服薬の服用について最近実施された2つの調査で、そのまま服用している人は8割弱にとどまり、錠剤を砕いたり、カプセルから出したり、食事に混ぜたりと、不適切な服用をしている人が5人に1人強いることが明らかにされた。 剤型をそのままでなく、不適切に服用すると、狙いどおりに効かないだけでなく、逆に効き過ぎて副作用などの苦痛の生ずることが知られている。例えば、とくに注意すべきこととして「徐放性製剤」については、薬剤の成分がゆっくりと溶け出し効果が長く続くよう加工されていて、これを粉砕して服薬すると短時間で薬効が出て命の危険性さえ生ずる。 不適切な服薬方法をなくすため、錠剤嚥下障害のある患者がOD(口腔内崩壊)錠など最適な剤型を選択できるよう薬剤師が積極介入すべきだろう。供給不足のなか...  市販薬や処方薬には錠剤やカプセルなど、さまざまな剤型があるが、これら内服薬の服用について最近実施された2つの調査で、そのまま服用している人は8割弱にとどまり、錠剤を砕いたり、カプセルから出したり、食事に混ぜたりと、不適切な服用をしている人が5人に1人強いることが明らかにされた。 剤型をそのままでなく、不適切に服用すると、狙いどおりに効かないだけでなく、逆に効き過ぎて副作用などの苦痛の生ずることが知られている。例えば、とくに注意すべきこととして「徐放性製剤」については、薬剤の成分がゆっくりと溶け出し効果が長く続くよう加工されていて、これを粉砕して服薬すると短時間で薬効が出て命の危険性さえ生ずる。 不適切な服薬方法をなくすため、錠剤嚥下障害のある患者がOD(口腔内崩壊)錠など最適な剤型を選択できるよう薬剤師が積極介入すべきだろう。供給不足のなか、OD

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