まさに「攻めの経営」日本製鉄に学べるか製薬業界
立て続けに断行したM&Aと明確な世界戦略
2024年2月1日号
来る4月からの新年度を睨んでだろう、トップ交代の発表が相次いでいる。ふた昔前には記者会見の席上などでよく飛び出した「経営の若返り」だの、「人心の一新」だのといった戯けた理由を挙げる会社はさすがに見かけなくなったが、主流はなお、卒ない権力の継承を主眼に置くケースである。
ゆえに、明確な意思を持たせた、不連続を恐れないバトンタッチはひと際目立とうというものだ。しかもそれが、業界最大手の振る舞いであった場合は、同業他社に与えるインパクトは大きい。1月に限って言えば、M&Aで吸収された会社の、しかも女性が就任という“初めて尽くし”の内容となった日本航空と並んで、広く産業界の衆目を集めたのは日本製鉄のそれだった。
現社長の橋本英二氏は、19年の就任以来、欧州アルセロール・ミタルと共同で印鉄鋼大手のエッサール・スチールを7700億円...
来る4月からの新年度を睨んでだろう、トップ交代の発表が相次いでいる。ふた昔前には記者会見の席上などでよく飛び出した「経営の若返り」だの、「人心の一新」だのといった戯けた理由を挙げる会社はさすがに見かけなくなったが、主流はなお、卒ない権力の継承を主眼に置くケースである。
ゆえに、明確な意思を持たせた、不連続を恐れないバトンタッチはひと際目立とうというものだ。しかもそれが、業界最大手の振る舞いであった場合は、同業他社に与えるインパクトは大きい。1月に限って言えば、M&Aで吸収された会社の、しかも女性が就任という“初めて尽くし”の内容となった日本航空と並んで、広く産業界の衆目を集めたのは日本製鉄のそれだった。
現社長の橋本英二氏は、19年の就任以来、欧州アルセロール・ミタルと共同で印鉄鋼大手のエッサール・スチールを7700億円で買
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