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間違いだらけのHTA

NICE評価は費用対効果にあらず~COPDアプリの事例

第103回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2024年2月1日号

 英国NICEは23年12月に、COPD (慢性閉塞性肺疾患)患者のリハビリに用いるアプリケーション2種(「myCOPD」と「SPACE for COPD」)について、NHS(国民保健サービス)での使用を推奨する仮決定を下した(※GID―HTE10019)。  デジタルヘルス技術に対するNICEの評価は、以前この連載で扱った放射線治療前のAI輪郭描画システムなどがある。AI描画システムについては、システムの費用や対象患者が異なる複数の技術を同時に評価しつつも、結果的にはすべてのシステムが横並びで推奨された。  今回のCOPDリハビリアプリの評価は、7種のアプリのエビデンスを評価して、その中から先述の2種を推奨したものであり、2種推奨、5種は現段階では非推奨と評価に濃淡がつけられた。「NICEの評価で、あるものは推奨、別のものは非推奨とされた」となると、「費用対効果の良し悪しで推奨・非...  英国NICEは23年12月に、COPD (慢性閉塞性肺疾患)患者のリハビリに用いるアプリケーション2種(「myCOPD」と「SPACE for COPD」)について、NHS(国民保健サービス)での使用を推奨する仮決定を下した(※GID―HTE10019)。  デジタルヘルス技術に対するNICEの評価は、以前この連載で扱った放射線治療前のAI輪郭描画システムなどがある。AI描画システムについては、システムの費用や対象患者が異なる複数の技術を同時に評価しつつも、結果的にはすべてのシステムが横並びで推奨された。  今回のCOPDリハビリアプリの評価は、7種のアプリのエビデンスを評価して、その中から先述の2種を推奨したものであり、2種推奨、5種は現段階では非推奨と評価に濃淡がつけられた。「NICEの評価で、あるものは推奨、別のものは非推奨とされた」となると、「費用対効果の良し悪しで推奨・非推奨

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