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眺望 医薬街道

「零売」は事実上困難に

近藤正觀

2024年2月1日号

 厚生労働省は1月12日、「医薬品の販売制度に関する検討会」の議論をまとめた報告書を公表した。主な内容には大きく2点あり「OTC薬の濫用の恐れがある医薬品の販売方法」と、非処方箋薬を患者へ直接販売する「零売」の規制を盛り込んだ。  コデインやエフェドリンなど麻薬系6成分のOTC薬の販売ルールに関しては、1人1包装の販売や、身分証の確認を実施し、さらに、直接購入者の手の届く場所に陳列しないことを求めた。また、零売については「医師に処方され服用している医療用薬が不測の事態で患者の手元になくなり、診療も受けられない場合」で、かつ「OTC薬で代用できない場合」に限って認めるとしている。  近年の若者の薬物乱用については、コデインなどを含むOTC薬を大量に服用するオーバードーズが頻発し救急で運ばれる事例が多発していることから、医薬品販売について...  厚生労働省は1月12日、「医薬品の販売制度に関する検討会」の議論をまとめた報告書を公表した。主な内容には大きく2点あり「OTC薬の濫用の恐れがある医薬品の販売方法」と、非処方箋薬を患者へ直接販売する「零売」の規制を盛り込んだ。  コデインやエフェドリンなど麻薬系6成分のOTC薬の販売ルールに関しては、1人1包装の販売や、身分証の確認を実施し、さらに、直接購入者の手の届く場所に陳列しないことを求めた。また、零売については「医師に処方され服用している医療用薬が不測の事態で患者の手元になくなり、診療も受けられない場合」で、かつ「OTC薬で代用できない場合」に限って認めるとしている。  近年の若者の薬物乱用については、コデインなどを含むOTC薬を大量に服用するオーバードーズが頻発し救急で運ばれる事例が多発していることから、医薬品販売について「

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