「支配」が原因の陸自凶悪事件③

平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

「支配」が原因の陸自凶悪事件③

第189回

埼玉県国民保護協議会委員　照井資規

2024年2月1日号

　被災地では、自衛官の姿をした人に気をつけるべきだ。住人が避難して留守となった倒壊家屋に偽自衛官が侵入して盗みを働いていることの注意喚起がなされているが、現役の自衛官もまた被災現場で罪を犯すことがある。人は条件が揃えば悪いことをするものとして、本物、偽物の区別なくヘルメットに迷彩服という、着用者の人格とは関係なく「信頼される」服装の人には気をつけるべきなのだ。自衛隊の前身は警察予備隊であり、現在もこの位置付けは変わらない。　95年の阪神・淡路大震災以降、被災現場等で警察官が不在のときは、自衛官は交通整理などの警察官の代行を担うようにもなった。11年の東日本大震災のときは、迷彩服を着用させた自衛官を乗せた自衛隊車両を巡回させることで犯罪を抑止できた成功例もあった。　しかし、最近は自衛官の質が低下しており、条件が揃えば... 　被災地では、自衛官の姿をした人に気をつけるべきだ。住人が避難して留守となった倒壊家屋に偽自衛官が侵入して盗みを働いていることの注意喚起がなされているが、現役の自衛官もまた被災現場で罪を犯すことがある。人は条件が揃えば悪いことをするものとして、本物、偽物の区別なくヘルメットに迷彩服という、着用者の人格とは関係なく「信頼される」服装の人には気をつけるべきなのだ。自衛隊の前身は警察予備隊であり、現在もこの位置付けは変わらない。　95年の阪神・淡路大震災以降、被災現場等で警察官が不在のときは、自衛官は交通整理などの警察官の代行を担うようにもなった。11年の東日本大震災のときは、迷彩服を着用させた自衛官を乗せた自衛隊車両を巡回させることで犯罪を抑止できた成功例もあった。　しかし、最近は自衛官の質が低下しており、条件が揃えば罪を

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