医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

評判がすこぶる悪い大正の「MBO」

OTC薬業界の雄をどこへ向かわせる「上原家四代目」

2024年2月15日号

 大正製薬ホールディングス(HD)が昨年11月から行ってきたMBO(経営陣が参加する買収)が1月、成立した。同社の上原茂副社長が代表を務めるSPC(特別目的会社)の大手門株式会社が実施したTOB(株式公開買い付け)に、議決権ベースで73%強の株主が応じた結果、大正製薬HDは1月19日付でこのSPCの子会社となった。今後、TOBに応じなかった株主から株式を強制的に買い取る「スクイーズアウト」や、3月上旬に開催予定の臨時株主総会などの手続きを経たうえで、大正製薬HDは上場廃止となる。  非上場化のために大正製薬HDの経営陣が投じる金額は、周知の通り、国内では過去最大規模となる約7100億円に上る。メインバンクである三井住友銀行からの借入金で賄う。超低金利時代の終焉が近づくというバッドタイミングにもかかわらず、さらには同社中興の祖・上原正吉氏が掲げた「無借金経営」とい...  大正製薬ホールディングス(HD)が昨年11月から行ってきたMBO(経営陣が参加する買収)が1月、成立した。同社の上原茂副社長が代表を務めるSPC(特別目的会社)の大手門株式会社が実施したTOB(株式公開買い付け)に、議決権ベースで73%強の株主が応じた結果、大正製薬HDは1月19日付でこのSPCの子会社となった。今後、TOBに応じなかった株主から株式を強制的に買い取る「スクイーズアウト」や、3月上旬に開催予定の臨時株主総会などの手続きを経たうえで、大正製薬HDは上場廃止となる。  非上場化のために大正製薬HDの経営陣が投じる金額は、周知の通り、国内では過去最大規模となる約7100億円に上る。メインバンクである三井住友銀行からの借入金で賄う。超低金利時代の終焉が近づくというバッドタイミングにもかかわらず、さらには同社中興の祖・上原正吉氏が掲げた「無借金経営」という

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence